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そこのみにて光り輝く [映画・芝居]

そこのみにて光り輝く.jpg
http://hikarikagayaku.jp/

きっとこの映画は
賞総なめするんじゃなかろうか。

かなり、いい映画だったと思う。
かなり重いけどね。

ダンサー・イン・ザ・ダークみたいな
救いようのない、やり切れない映画じゃないけど。

そうだな・・・
泥沼に咲いた白い小さな花をみるような
美しさを感じる。

‟そこのみにて”と言うのは
‟底辺に生きる身”とも‟暗い海の底”とも
‟その場所にだけに”とも解釈できるんだけど

確かに‟光り”を観た感じ。


最近、ドラマ映画と
引っ張りだこの〈綾野剛くん〉だけど
たぶんこれまでいろいろ観た中で
彼の代表作とも言える作品ではなかろうか。

蜷川さんのお芝居、初出演の「太陽」
チケット取れなかったのが
今更ながら口惜しい。

〈池脇千鶴さん〉やっぱすごいわ。
薄幸だったり、汚れ役だったり
今回もかなりなもんだけど
儚げなのに
生命力に溢れた女の美しさって言うのかなぁ
とにかく素晴らしい。

〈菅田将暉くん〉も凄くいい。
ちょっと前の朝の連ドラ
‟ごちそうさん”の長男像からは想像できない
見た目ヤンキーで
粗暴だけど人懐っこい男の役。

主演だった『共喰い』で
相当エグイ役柄の高校生やって
日本アカデミー新人俳優賞とってるけど
今回も受賞ものの演技だと思う。


小説 ‟そこのみにて光り輝く”が出版されたのは1989年3月。

翌年1990年に作者は自ら命をたっている。

村上春樹さん、中上健次さんらと並び評されながら
賞に恵まれず不遇の作家と言われた〈佐藤泰志さん〉。


25年も前の作品だというのに
今を描いているような
リアルな人間ドラマだった。

そして、実感を持って心に響いてくるから

それこそ‟いざいきめやも”
生きねばって思えてくる。

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